名古屋市緑区有松の弊社ギャラリー
でゴールデンウィークに行った個展
「平面立体空間」
こちらの言葉から
池辺陽さんの「立体最小限住宅」
を思い出しました。
戦後、住宅不足と資材不足で
15 坪の面積制限が課せられて
いた中で、1950 年に
建てられた立体最小限住宅
15 坪という狭小空間に
吹き抜けを上手に使って
立体的な拡がりを出しています
天井板を張らずに
梁や根太を露出させることで
空間に広がりを出していたり、
梁を 2 階の手摺壁で隠す事で
天井高を確保していたり、
狭い空間に驚く程多くの
アイデアが詰まっています。
池辺さんは女性の家事労働負担
の軽減もテーマにして設計して
いるので家事動線もコンパクト
になっています。
現代も資材不足、資材高騰
夫婦共働きで、
建築コストの軽減、
家事負担の軽減
は建築業界の重要なテーマです。
SDGs の観点からも、
建築資材ロスを減らし、
うまくアップサイクル
していかないといけないですが
戦後のもののない時代の
アイデアというのは
参考になる部分が非常に
多いと感じました。
池辺さんをはじめ多くの先人が
15 坪の住宅に詰め込んだアイデア
を今後の建築に生かしていければ
と思います。