香川県三豊市の家 第2話:南蛮定食<短編間取り小説>

 

※武の家に泊まる1年前

「佐山急便でーーーーす」
「お荷物です!」
「ありがとうございました!」

 

暑い夏
アパートの階段を颯爽と降りる詩織
制服のポロシャツの半袖をまくり
日焼けした腕に汗がたっぷりついている

配送用のトラックの車輪止めを外し
トラックに乗り込み、
次の配送先の伝票を確認し
前方ヨシ!後方ヨシ!
と声に出し
しっかり確認をし発車する

 

詩織は娘のチカと2人暮らし

高校を出て就職して、22歳で結婚
24歳でチカを産んだ

旦那はチカが小学1年生の時に
交通事故で亡くなった

 

1人でチカを育ててきた。
働く必要があり、宅急便会社に就職した

旦那の死に繋がった運転をする仕事だが、
少し給料が高く、時間調整等々を踏まえると
都合が良かった

 

何より、旦那も詩織もドライブが
大好きだった

だから、詩織の運転はとてもとても
安全運転だ

そんな詩織も39歳になり
チカも高校1年生になった

最近、チカに彼氏ができたらしく
そんなチカに今日の朝言われた

 

ママーー
女がそんなに黒くてどうするの!
まだママは女なんだし、
化粧するとすっごい可愛いし、
もーー
チカも結婚するかもしれないから
ママが1人だとチカ不安だわーーー

って、、コラコラおいおい
ツッコミどころいっぱいだぞ

 

まず、結婚とはなに(笑)
まだ高一でしょ(笑)
それと、ママは女なんだし・・
って、そんなこととーに忘れてるわーー
っていか、まだ女とは!(笑)

 

でも、チカと2人で暮らして
必死に頑張ってきて、
ちょこっと詩織は肩の荷が降りたというか
もちろん、まだまだチカにお金は
かかるけど、こんな会話ができるように
なったことは、とても幸せに感じる

 

さてさて、次の配送先は・・
あっ居酒屋 徳さんだー
ランチ食べるのは有りだな・・

詩織の口元に
南蛮定食を想像したよだれが
自然に出た・・・・・

つづく

 

 

【タブチ考察】
現代の日本の50歳男性の生涯未婚率は28% 離婚率が30%という数字があるのを見ると、

50歳の男性の2人に1人が1人説です。昔に比べて、

離婚はスタンダード化していますし、シングルマザーという言葉もいつかは消えていくのでしょう。

私たち家を一緒に作るものとして、どんな家が正しいのか?

ものすごく研究をしております。最近では拡張家族と暮らす方も、もちろん一部ですが増えてきているそうです。

またサ高住の間取りを見ていて思うのですが、私たちが考える理想の間取りとは全然違います。

今回、武は離婚を経験して、詩織は死別を経験して、2人が一緒に暮らすリフォームをする物語です。

家族とは何か?家族が理想的に住まう間取りとは何か?家族が幸せになるリフォームとは?

そんなことを読者の方と一緒に考える小説にしていきたいと思います。

株式会社house stageでは、貴方様らしさを追求した家づくりを行なっております。

新築・リフォームご検討の方は是非ご用命くださいませ。

タブチ キヨシ

 

【間取りのポイント】
これからリフォーム開始です!みなさまのご意見を取り入れたいと思っております!

一緒に妄想しましょう!

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