秋の夜
武・詩織・チカは
和室のちゃぶ台で
リフォーム会議を始めた
武が
「ではリフォーム会議を始めます」
と言うと、
チカがいきなり、
「ねー2人ってもうしたの？」
詩織が
「コラコラーーー関係なーーい」
って突っ込むと
チカが
「関係あるよ！
結婚しないのは2人の自由だけど、
寝室どうするの？部屋数どうするの？」
そうすると武が
「まだしてないけど、
一緒に寝ようと思います」
そうすると詩織が
「まっどっちでもいいけど、
私の小部屋も欲しいな」
軽い沈黙・・・
武が雰囲気を変えるために、
「次にチカちゃんのリフォームの要望は？」
と聞くと
チカは
「うーーーん、申し訳ないけど
私結婚しないかもしれないし
するかもしれない
でも、もしかしたら
ずっとここに居るかもしれない」
「だって、将来のお金不安もあるし
地元で働くって決めてるから、
そのほうが一石二鳥だよね」
「なるほどね・・・いいと思う」
と武が大きくうなずきながら
返事をした
ここまで、おさらいすると、
武と詩織は一緒に寝るかもしれないけど、
それぞれ小部屋にする
チカは長く住むことになるかもしれない。
この２つはこの家族にとって
大事なキーワードだ
リフォームと言っても一気にするのは
仮住まいを探さないといけないから
徐々に進めていくことが決定
先ほど、それぞれの部屋の問題は
すぐには解決できなさそうだから、
水回りからリフォームすることになった
詩織が、今までチカとアパートだったから
広い洗面は憧れるーーーって言うと
武が
「詩織さんはなんで狭いと嫌なの？」と
優しく聞く
詩織は
「なんでだろう？
でも洗面は広いのが気持ちいい」
そうするとチカが
「でもさ、洗面所を広くするより
脱衣所が欲しい！」
「だって、ママとか武とか気にせず
ゆっくり入りたーーい」
「確かに、、チカちゃんお風呂が
長いって聞いた」
と武が言うと
詩織が「無駄に長い」
そうするとチカは怒ったように、
「いいじゃん、そっちは2人で入れば・・」
どうしてもそっちに持って行きたがるチカ（笑）
3人で笑いながらも、図面を睨めっこして
あーだこーだ あーだこーだ言い合う
そして、3人で考えた水まわり案ができた！
3人でおーーーーーーと感動する！
確かに脱衣所もできて、洗面も広くなった！
トイレから出て、洗面で手を洗えるのもいい！
そうするとチカが真顔で言う
「私の下着、どこに収納するの？」
「私の家着、どこに収納するの？」
「私の部屋？？？」
「それってなんか遠くない？？」
「バスタオルとかタオルとか」
「武の家着とか？」
チカはもう高校1年生
まだ子供だが、もう大人だ
子供扱いした暮らしではない
チカが長く住むことを想定した
正しい間取りの考え方だ
結婚しない男と女
娘である女が住むお家
今では、
社会によくある家族の形
秋の夜
鈴虫が鳴き、優しい風が
築40年のお家に入ってくる
そんな鈴虫や風は感じず、
「うーーーん」
「うーーーん」
って3人で腕組みをして
間取り睨めっこし続ける
つづく
【タブチ考察】
お子様が小さい時に、アパート等々の部屋が物理的に狭くなり、
家を建てたり、リフォームをすることが多い。だから子育ての観点での間取りになる。
これはとても重要であり、間取りで子供の成長は変わるので、とても大事なことです。
ただ、現代の流れとして、武・詩織・チカのようにある意味、
家族ではない女と女と男の暮らしを想定した間取りも重要だと強く思います。
そこに答えがない日本の間取りであり、そして、そこを重視しない世の中のような気もします。
この3人がどんな暮らしを求め、どんな間取りにしていくか皆様と考えれたら幸せです。
一緒に考えてくださいませ〜
株式会社house stageでは、貴方様らしさを追求した家づくりを行なっております。
名古屋・京都・大阪で新築・リフォームご検討の方は是非ご用命くださいませ。
全国でも設計提案も行なっております。
タブチ キヨシ
【間取りのポイント】
これからリフォーム開始です！みなさまのご意見を取り入れたいと思っております！
一緒に妄想しましょう！
【フィクションです】
この小説はフィクションでありますので、打ち合わせに設計士がいません。
また耐震検査をしているわけではありません。
今回のリフォームの間取りは※筋交いは外さない※外壁は触らない※引き戸はアウトセット と想定させて頂いております。
リフォームする際は、必ず設計士様にご相談してください。
もちろん名古屋・京都・大阪の方はタブチまでご連絡くださいませ。
